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後味の悪い話『鬼ごっこ』

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178: ベア 2020/03/15(日) 20:03:08.08 ID:mPVh/IUc0

怪談オムニバス漫画「白異本」第一話「黒い数珠」

語り部(おっさん)の姪は中古車販売店所属の若い自動車整備士
その姪の高校時代の同級生の女性Qが車をすぐ買いたいというので売りに行く
Qは無愛想を通り越して他人は会話する価値もないと思ってるような嫌な女だが
地元の名家の一人娘で金払いがいいため、姪は勧めた車を高く売る事ができた

契約書にサインするQの腕には黒い数珠ブレスレットがついていた
あまり服には合ってない上、見た姪はなぜかイヤな気持ちになった

Qはさらに、事故った古い車を廃車にしろと姪に持ちかける
しかし勿体ないと思った姪はその車をQに黙って整備して転売してしまった
だがその車で過去にQが人を轢き殺していたため、買い手に怪奇現象が起きる

実はQの親が地元警察に圧力をかけたためQは書類送検のみでほぼ無罪
娘を轢き殺した犯人を罪に問えなかった両親は首吊り自殺した
そして三人の霊は事故車を買った人のところに現れ、あいつはどこだと迫るが
何故か全員目を「黒い数珠状のもの」で隠されていて、相手が見えていなかった

姪はQを詰問するが、Qは「だって私が人を死なせるのは
そういう生まれなんだから仕方ないじゃない」と全く悪びれない
偉い霊能者の先生もそう言っているらしい
(多分地元の名家として先祖代々背負ってきた後ろめたい歴史によるもの)

黒い数珠はその霊能者に莫大な金額を払って作ってもらっている
Qが「ちょっと引くぐらい」の額なので多分車の一台や二台では済まない
彼女の家は代を重ねるごとに、世間からの恨み・憎悪・怨嗟を買っていくが
この黒い数珠に「守られ」ているので痛くも痒くもないらしい

181: ベア 2020/03/16(月) 00:46:54.08 ID:Mah1z25P0

>>178
事故車を勝手に転売するとか姪もちょい悪だな


186: ベア 2020/03/16(月) 20:29:58.69 ID:mFMlOru90

>>178
これは胸糞


187: ベア 2020/03/16(月) 20:39:49.87 ID:GHEKYfYu0

>>178
被害者側に全く救いがないのがなんとも
読んでるとQ一家に関わっただけで不幸になりそうなオーラを感じるからまあ姪に被害が及ばなかったのが救いか


223: ベア 2020/03/20(金) 16:09:48.56 ID:4QGLCh0L0

RPGツクールで作られた「ツグミタマ」という作品のハッピーエンド。

主人公の幼い少女ツグミは、病院ような施設の一室で一人ぼっちで目を覚ます。
彼女は殆どの記憶を失っていたが、お母さんのことが大好きで、お母さんに会いたいということだけは覚えていた。
施設内はめちゃくちゃに荒れ果てていて、恐ろしい悪霊たちが徘徊していてお化け屋敷のような状態。
ツグミはお母さんのところに帰りたい一心で、施設から脱出するために探索を始める。
道中、真相を知っているが隠している様子のミタマという名の少女と出会い、行動を共にすることになる。
最終的にツグミとミタマは施設の最深部に辿り着く。
そこは何体もの無惨な亡骸が散らばる実験室であり、とても病院とは思えない光景だった。
ミタマが真相を少しだけ明かす。
かつて、この施設は非合法な人体実験を行う施設だった。
ツグミは被験者としてこの施設に連れて来られた子供であり、人体実験によって弄ばれた末に頭部と胴体を切り離されて殺されていた。
今のツグミは胴体の方に宿った魂の幽霊であり、記憶を失っていたのは頭部を切り離されたからだっだ。
ミタマの正体は、切り離された頭部の方に宿った魂。
つまりツグミとミタマは元々は一人の人間で1つの魂だった。
ツグミとミタマはこの施設の院長室へと向かい、院長の悪霊を倒すが、何故だか成仏することは叶わない。
それは、ある契約によってわたしたちの魂が縛られているからだ、とミタマは言う。
院長室にあった契約書を見てみると、そこには「ツグミの母は娘のツグミをこの施設に売り飛ばしていた」という真実が記されていた。
ここでツグミの魂にミタマの魂が融合し、ツグミは全ての記憶を取り戻すことになる。


224: ベア 2020/03/20(金) 16:15:15.68 ID:4QGLCh0L0

幼い頃から病弱だった生前のツグミは、母親から虐待され続け、その挙げ句に売り飛ばされていた。

記憶を取り戻して真相を知ったツグミは、家へと帰り、存命の母親と再会する。
怯える母親を目前に、選択肢が出る
【母親に復讐する】か、【母親を愛する】か。

【母親を愛する】場合、ハッピーエンド。
ツグミ「ミタマちゃんの憎しみも理解できるよ。
 それでも、わたしはお母さんのことが大好きなんだ。
 だからお母さん、

 い つ ま で も 一 緒 に い よ ?」

母親「いやー!」

学校で女子生徒たちが「ツグミタマ」という都市伝説の噂話をしていた。
“ツグミタマは一人ぼっちでさみしがり屋の女の子の幽霊で、
 同じように一人ぼっちでさみしい想いをしている人を探し求めて現世をさ迷っているんだって。
 そして一人ぼっちでさみしい想いをしている人を見付けると・・・。”

噂話が続く中、画面が移り変わり、不登校で自室に引きこもっている女の子の姿が表示される。
そこへ「ツグミタマ」が現れる。
「あなたも一人ぼっちなの? それなら、いつまでも私と一緒にいよ?
 ほら、私のお母さんみたいに」

“ツグミタマは『継ぎ』はぎの『身』体と『魂』を持っていて、一人ぼっちの人を見付けては継ぎ接ぎして身体と魂を取り込んでいくんだって”

ツグミタマは自分の身体に母親の身体と魂を「継ぎ接ぎ」して融合しており、それを女の子に見せ付ける。
ツグミタマに取り込まれた母親は苦悶の呻き声を上げていた。
ツグミタマは女の子に襲いかかる。

“あ な た は 今 、 一 人 ぼ っ ち で す か ?”


225: ベア 2020/03/20(金) 16:17:23.79 ID:4QGLCh0L0

(ツグミ「ちょっと待って。これのどこがハッピーエンドなのよ?」)
(???「愛する母親といつまでも一緒にいられる。これ以上のハッピーエンドがありますか!?」)
(ツグミ「わかった、わかったから(^o^;)」)


263: ベア 2020/03/23(月) 19:43:49.86 ID:gF9EbVjH0

星新一の作品

成績優秀な大学生。
ある日、入試が公正に行われているか監視する機関の職員と名乗る男に、あなたの成績を疑うわけではないが社会正義のために、と口説かれその機関のテストを受け、日当を得る。
帰り際、数日後のマラソン大会のチラシを渡されたので参加し、参加賞を得る。
数日後、例の職員がかかりつけの医院に出入りするのを見かけ、まるでストーカーだと気を悪くする。

数日後、特別に選抜された貴方への特別研修のお知らせ、秘密厳守。なるDMを見て、まるで徴兵だと怖くなり、食料その他を買い込み山籠り。
研修が終わる日を過ぎても数日、念のため山籠りを続けてから下山。

数日後、なんだか清々した、安心しきった様子の例の職員とばったり出会う。
怒った様子もないので、なんとなく世間話。
空には昼なお明るい、数年前から出現が予告されていた超新星が輝いている。
機関に強制力はないのだから研修を休んだことを謝らなくてもいいんですよ、と職員は語り、さらに…

…あの超新星は数年前から出現が予告されていた。超新星爆発には宇宙線放出が付き物だが、どんな種類の宇宙線が出るのか、地球の生命体に被害があるのかどうかまではわからなかった。
だから政府は山奥に鉛張りの地下壕を掘り、優秀な若者を選抜し特別研修と称して宇宙線の放出される間だけ隔離した…

「宇宙線って、実は害はないんでしょう?ねえ、そうだと言ってくださいよ」
「さあね」
「怖くないんですか!」
「わりとどうでもいいです、娘が研修に参加できたのでね」
「コネがある人はいいですね!」
「そんなんじやありません、娘は補欠でした。あなたがドタキャンしてくれたおかげで…」

これ、ベテルギウスのガンマ線バーストがどうこう言われるずっと昔の作品な


265: ベア 2020/03/23(月) 23:23:46.55 ID:bIVZEG+i0

星新一って時代を先取りしまくってるよな。先見性が凄い
星新一以降の作家には、自分が書きたいネタを彼に先取り(しかも短編という形で使い捨て)されてて憎んでる人もいるらしいよ
実は未来人だったのでは


310: ベア 2020/03/29(日) 02:56:22.17 ID:6Pj/6iwd0

鬼ごっこ

既出だったらごめん
『全時空選抜最弱最底辺決定戦』って漫画の1エピソード

数多の神々がそれぞれ様々な時空(ファンタジー時空やSF時空)を作り管理しているという設定
この神々の世界では百年に一度「各時空からザコキャラを一人ずつ選出し殺しあわせ最もザコな最弱最底辺キャラを決める」というイベントが開かれていた
人間時空から強制参加させられた主人公は予選で何十回と殺され(その都度生き返させられ)るも覚悟が決まらず“全敗”し決勝戦の5選手まで登り詰める
だが残った主人公たち5選手は闘技場から逃走する事に成功してしまったためイベントは「最底辺のザコ5人を他のザコに追わせて殺させるザコ鬼ごっこ」に変更される
ザコとは言ってもシューティングゲームのザコなんかは無装備の人間くらい簡単に殺せるのでいつも主人公たちはピンチに陥るみたいなのが大筋


ある「剣と魔法時空」の管理神キヨーノは自分の時空の最弱キャラとして一体のカカシを選抜する
ピョンピョン跳ねて動いたりは出来るし思考力もあるが、ずっと動かず村の入り口に立って「この村は〇〇だよ」みたいな3つくらい定型文を話すだけしかしなかった
キヨーノは「そのどうでも良い役割を数百年疑いもせず繰り返してきたというところが無能さを際立てる」と言ってカカシに全時空選抜最弱最底辺決定戦で戦ってこいと命じる
ところがカカシは予選で犬に食われたりロウソクみたいなキャラに燃やされたりしたものの、覚悟が決まらず蹲っていたボンクラ人間(=主人公)を背後から竹製の足で刺し殺し勝って予選落ちしてしまう
キヨーノは「おいおい勝っちゃったよ、あいつ勝てるんだ……」と笑みをこぼすが、周りの神に「残念でしたね」と言われてしまいどこか釈然としない
そしてザコ鬼ごっこが始まりキヨーノはカカシに5人を追って殺すように伝える


311: ベア 2020/03/29(日) 02:56:34.44 ID:6Pj/6iwd0

鬼ごっこ開始時から主人公の近くにいてずっと主人公たちの後をつけていたカカシ
だが5人が揃ったところでカカシは彼らをスルーして追い越して進んでいってしまう
神々はそんなカカシの様子を見て大爆笑していたが、キヨーノは「おいおいどこに行くんだよ」と怒りの表情を見せていた
だがカカシは殺すのを諦めたわけではなかった
自分の竹製の腕を折り体内の藁を集めて縄付きの槍を作ると崖に掛けられた丸太の橋の先で待機
橋の真ん中で主人公たちが逃げられない状況になったところで殺しにかかったのだ
カカシは「5人を追って殺す」というキヨーノの命令に忠実に従ったのである
キヨーノはカカシの機転に驚き、立ち上がって「忠実なだけの無能が愚直さ故に勝つ!」と喜ぶ

だがその様子は他の神々から白い目で見られていた
この大会は「ザコキャラたちの間抜けな失敗を見て楽しむ」のが趣旨である
計画を練ってちゃんと殺そうとしているカカシもそれを見て喜んでいるキヨーノも大会趣旨を分かっていないとしか思われないのだ
キヨーノは周りの反応に座り込む
カカシは今にも主人公たちを殺せそうな勢いだ

神々はすっかり白けてしまっている
慌てたキヨーノは思わず神の力を使ってカカシの足元を滑らせた
谷底に落ちていくカカシ
落ちていくカカシを見ている主人公
そして呆れた目でキヨーノを見つめる神々
キヨーノの後ろに黒服の男たちが現れキヨーノをどこかへ連れて行く
全時空選抜最弱最底辺決定戦は神々を慰撫する神聖な大会であり個人的な干渉は重大な違反なのだ
キヨーノは「会場を盛り上げようと思って」と言い訳するが神々の反応は悪かった
何真剣にやってるんだ。ザコキャラを並べてちょっと笑えればそれで良いのに。勝とうが負けようがこだわる神なんて普通いるか?と

最後にキヨーノの担当していた時空が映され暗転し「この時空のサービス提供は終了しました」とメッセージが流れて終わり


317: ベア 2020/03/29(日) 22:53:39.86 ID:DlCtQJ2F0

>>310
ググったら今日の0時までが期限で7話まで無料公開されてるな
読んでみたけどその案山子の第6話は飛び抜けて面白かったわ
最強ではなく最弱を決めるって発想も斬新で面白いな
素晴らしい作品を紹介してくれて本当にありがとう


319: ベア 2020/03/30(月) 01:49:17.78 ID:0csHjTEZ0

>>317
ふむう
ちょっと遅かったんで読めんかったわw


320: ベア 2020/03/30(月) 02:41:31.93 ID:/NIQTmYE0

>>319
2~5話は非公開になったが1話と6話と7話はまだ公開してるぞ
https://www.comic-earthstar.jp/sp/detail/saijyaku/

個人的な感想だが、1~5話と7話は普通って感じだが、6話が特異点のように面白い
6話のクオリティーを維持できるなら今後に期待出来る漫画だと思う


313: ベア 2020/03/29(日) 08:43:18.13 ID:DlCtQJ2F0

>>311
何を食えばこんな設定の作品を思い付けるんだ


314: ベア 2020/03/29(日) 12:32:25.85 ID:C3qjMARA0

>>310-311
文章うまいな



引用元: https://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1581001070/

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